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士業者間の価格競争を防ぐには

「士業の資格さえ取ってしまえば食いっぱぐれはない」時代は過ぎ、難関資格の士業であっても、それなりの営業努力が必要な時代になっています。
最近では資格取得する人が増え、士業の数が急増していることから、同業者間での価格競争は避けられないのです。
そこで、価格競争に巻き込まれないためのポイントとして、業務ごとの料金体系を明確に決めておくことが重要です。
ほとんどのビジネスでは、商品の価格を決めることなど当たり前のことですが、士業の場合においては必ずしもそうではないこともあります。
たとえば士業者が企業と顧問契約を結ぶ時の「顧問契約料」は基本的にどんぶり勘定です。
つまり「言い値」で価格設定できることが多いのです。
この点は確かに士業ビジネスにとっては恵まれている点でもありました。
ただ、同業者同士で値引き合戦になるリスクも孕んでいるのです。
クライアントが納得してお金を払うことができ、なおかつ不当な価格競争を避けるという意味でも、業務ごとに細かく料金を設定することは、士業には欠かせないのです。
また、最近、無料のサービスを提供する一方で、別の仕組みからお金に還元する「フリー戦略」を採用している企業がよく見られます。
士業も例外ではなく、「初回無料相談」や「最初の1年は顧問料無料」を売り文句にすることが増えて、「無料でどこまでいい商品を提供できるか」という競争が起こってしまっているのです。
ビジネスとして考えると、この状態が効率がいいとはいえません。
そもそも、「フリー戦略」とは、その先の「利益が出る仕組み」があってはじめて機能します。
その仕組みがないまま、ただ無料の仕事をしていても、結局は安売り競争になってしまうだけなのです。
士業者として最も大切なのは、顧客の信頼を得て、固定客を作っていくことです。
そのためには徹底的に顧客目線で考え、顧客の期待に応えていかなければなりません。
この基本が出来ていればこそ不当な価格競争を防ぐことも出来るのだということを肝に銘じる必要があるでしょう。